アジアの農業近代化を考える東南アジアと南アジアの事例から

シリーズ名
KUARO叢書 3
著者名
辻 雅男
価格
定価 1,050円 (内消費税 50円)
ISBN
978-4-87378-828-9
仕様
新書判 並製 140頁 C1361
発行年
2004年5月

内容紹介

 本書はアジア農業が市場競争原理のグローバル化によって自然依存型農業から資本依存型農業へと変質する農業近代化の過程を判りやすく紹介する。
 「緑の革命」という技術変革を契機に展開する農業生産システムの近代化や農家生活の福祉向上を求めて展開する農産物流通システムの近代化,そしてその近代化がアジアの稲作農村共同体に及ぼす影響などを紹介する。
 本書は最近のアジアの農業動向を知る上で最良の書である。

目次

第一章 農業近代化と米自給
  農業近代化の意味/米自給の達成と農業近代化
第二章 土地・水資源利用の展開と農業近代化
 
 農地規模拡大の道筋/併進型規模拡大グループと内包型規模拡大
  グループの存在/灌漑の展開と稲作生産力/日本の灌漑発展モデ
  ルとアジア諸国
第三章 技術変革による農業近代化
      ――緑の革命――  
  緑の革命誕生の背景/緑の革命の基本的特徴/緑の革命の影響/
  農業生産システム近代化の光と影
第四章 制度変革による農業近代化
      ――移行経済下のベトナムの事例――  
  市場メカニズムの導入過程/新たな合作社の誕生/農業生産シス
  テムの転換/農村社会への影響/生産要素浪費型経済発展と農業
  ・農村
第五章 農産物流通システムの近代化
      ――インドネシアの事例―― 
 
  農産物流通システム転換の契機/飼料産業と飼料用トウモロコシ
  生産農家の流通チャネル/農家と飼料会社の近代的関係の発生/
  飼料用トウモロコシの流通・販売システム/飼料産業の展開と農
  産物流通システム
第六章 アジア主要稲作国の農業近代化と日本の食料貿易
 
 市場原理の浸透/食料輸出における日本化の実態/農業近代化と
  工業化の併進/日本食料資本の進出
第七章 農業近代化の展開と伝統的農村共同体の論理
  稲作栽培と伝統的農村共同体/互恵平等社会から競争社会へ/新
  技術の導入と拡大再生産/農業生産力格差発現の契機/現代アジ
  アの農業・農村の論理
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