広重の浮世絵風景画と景観デザイン東海道五十三次と木曾街道六十九次の景観

著者名
萩島 哲・坂井 猛・鵤 心治
価格
定価 2,415円 (内消費税 115円)
ISBN
978-4-87378-820-3
仕様
B5判 並製 120頁 C3052
発行年
2004年2月

内容紹介

広重の浮世絵風景画は,日本のみならず海外でも多くの愛好家をもっており,万国の人を惹きつけてやまない魅力を持っている。
「絵になる景観」を追求する著者達は,景観の基本的構成要素を,水,緑,道,まちなみの4つとし,本書では,この基本的構成要素にしたがって浮世絵を逐一調べ上げている。ついで,広重が描いた絵画と実際の景観との関連を論じ,俯瞰化や削除,移動配置などの広重のデザイン手法について述べ,「デフォルメ」などの構図上の工夫をしていることを指摘している。さらに,透視図法と広重の風景画との関連を詳細に調べ,この図法が適用できる絵画を抽出している。
本書は,景観に関心を持っている人,建築行政や景観行政など景観を進める地方公共団体,あるいは都市計画コンサルタントにとって必須のテキストになるし,風景画の見方も図によってわかり易く記載されており,広く市民の方々,美術・浮世絵愛好家の方々の関心を呼ぶに違いない。


 

目次

第1章 序論
  絵画の手法について/浮世絵風景画の概要/距離景の考え方/
  景観グループの分類
第2章 河川景観の構図
  読み取る項目/水景画に描かれた要素の特徴/画家が河川を見
  る視点/景観デザインへの教訓1
第3章 樹木景観の構図
  絵画からの樹木の読み取り/描かれた樹木の特徴/樹木の構図
  的機能/樹木と隣接建物,前面道路のプロポーション/景観デ
  ザインへの教訓2
第4章 宿場景観の構図
  浮世絵風景画に描かれた建物と道の概要/旧宿場町の建物,道
  の実景と描かれた景観との関連/景観デザインへの教訓3
第5章 視点場と山の仰角
  視点場の考察/実際の景観との違い/景観デザインへの教訓4
第6章 典型景観と実景
  絵画分析による景観研究の動機/分析の方法/風景画への接近
  方法/描かれた景観と実景の比較/際立っている構図/景観デ
  ザインへの教訓5
第7章 透視図法を応用した構図
  遠近図法の概要/分析の手順/透視図法を適用するための条件
  とその確認/透視図法による視角構造の算出方法/風景画にみ
  る各指標の算出結果/風景画により平面図を推定する/遠近法
  の特徴/景観デザインへの教訓6
第8章 景観デザインへの教訓
  広重の景観デザイン/景観デザインの手法と目標/豊かな感性
  /景観デザイン学を目指して

 

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