中世末南ネーデルラント経済の軌跡ワイン・ビールの歴史からアントウェルペン国際市場へ

著者名
エーリック・アールツ/藤井美男 監訳
価格
定価 1,575円 (内消費税 75円)
ISBN
978-4-87378-868-5
仕様
A5判 並製 96頁 C3022
発行年
2005年5月

内容紹介

レウヴェン大学E.アールツ教授による連続講演会の邦訳集。中世初期から後期にかけてヨーロッパのビールとワインの嗜好変化をたどり,ホップビールの流行とワイン消費の減退,セルヴォワーズ(エール)の遍在を検証することで,飲料の価格動向の重要性を示す。次に,資本主義揺籃の地ブリュッヘとアントウェルペンに焦点を当て,ヨーロッパ金融市場の変遷を説く。前者はイタリアの為替技術を伝承しそれを西欧全域に伝播する役割を果たしたが,そこから重心移動した後者の金融市場では手形の裏書など新技術を切り開いたことを強調する。さらに,神聖ローマ皇帝カール5世期に最盛期を迎えたネーデルラント社会経済の光と陰を描写する。国際市場アントウェルペンを核として,あらゆる経済的側面で成長を見せるものの,そこには見逃すことのできない経済社会的格差が生じていた。

目次

第1章 中世ヨーロッパにおけるワインとビールの消費について
  選ぶのはワインかビールか/大衆飲料としてのセルヴォワーズ
  ビール/中世の発明品:ビール/ますます高級品となるワイン
  /ワインにビールが取って代わる
第2章 中世後期 近世初期ヨーロッパにおける為替取引
  ヨーロッパにおける経済的前史/陸路交易の衰退とブリュッヘ
  の隆盛/為替の起源/為替業務について/ブリュッヘの終焉/
  アントウェルペン商業の勃興/金融市場の成長/商業・金融施
  設の建築/アントウェルペンの影響とイタリアの遺産
第3章 カール5世期南ネーデルラントの経済と社会
  指標としての人口成長/農業生産力の増大/農村工業と都市工
  業/アントウェルペンが支配する交易/購買力/経済・社会的
  不均等/伝統と革新
あなたの研究の書籍化応援します! 九州大学出版会学術図書刊行助成制度

お勧めBOOKS

地震防災学

地震防災学

地震防災のテーマを震前から震後へと時系列的に並べると,過去の被害調査,発生地震の...

詳細へ

経済成長のミステリー

経済成長のミステリー

アダム・スミスの時代から経済学の重要な関心事である経済成長の問題について,最新の...

詳細へ

噴火のこだま

噴火のこだま

1991年6月のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火は,20世紀最大級の規模であった...

詳細へ

九州大学出版会

〒812-0053
福岡県福岡市東区箱崎7-1-146
電話(092)641-0515
FAX(092)641-0172
E-mail : info@kup.or.jp

このページの上部へ